サイドストーリー
谷村美月
第一話「気づくことが恐怖のはじまり」
阿部進之介
三村恭代
笹野鈴々音
第二話「排除された弱者の論理」
鈴木砂羽
清水美那
第三話「思考の外にある殘酷の記録」
石橋杏奈
地曵豪
長谷川恵美
第四話「配達される不快な要因と結論」
佐藤千亜妃
第五話「欲望と信頼の末路」
平野靖幸
高田郁恵
あらすじ
プロローグ
會社の先輩から「あなたの寫真と住所がネットに流出している」と電話で知らされた女性(谷村)。教えられたサイトを確認してみると、確かに自分の住所と寫真が曬されている。更に畫面をスクロールすると、「この女を本日の0時までに殺してくれたら賞金を差し上げます」とある。現在の時刻は午後11時ちょうど……。
第一話 「気づくことが恐怖のはじまり」
彼女に料理を作ってもらっている間、ベランダでタバコを吸おうとした主人公(阿部)。何の気無しに外を見渡すと、マンションの向かいの公眾電話で電話している女性(笹野)を見つける。こんな遅くに電話している女性を少し不思議に思いながらも、無視した。またある日ベランダに出ると、再びあの女性が電話しているのを見かける。それも今度はこちら側をじっと見つめている。それが何日も続き、さすがに目障りと感じた主人公は女性を怒鳴りつけようと外に出たが、そこには……。
第二話 「排除された弱者の論理」
町內會の會長を任された主人公(清水)は自分が作ったバザーのビラを町內會の先輩(鈴木)にみてもらおうと、家に上がる。出來映えなどについて盛り上がっていると、家のどこからか「ピーッ!ピーッ!」と音が鳴り響く。何の音か尋ねても、「気にしないで」とはぐらかされる。話していると、再び「ピーッ!ピーッ!」と音が鳴り響く。それも今度は間斷無く。見ると、自分の目の前にナースコールの様な裝置が設置されており、そこから音が鳴っている。さすがに「大丈夫か」と尋ねても、全く意に介さない……。
第三話 「思考の外にある殘酷の記録」
ライブチャットに熱中する主人公(石橋)。ある夜、初めての人物がチャットを希望してきた。そこには陰鬱な顔をした男性が映っていた。主人公が挨拶しても全く何も返さず、無言のまま一方的にチャットを終了される。変に思う主人公の元に後日また男性からチャット依頼が來て、同級生の久美(長谷川)の異性に対する貓のかぶった態度の不満をぶつけるのだが……。
第四話 「配達される不快な要因と結論」
持病を抱え、常に薬を手放さない主人公(佐藤)。ある日、マンションのポストに宛名が書いていない封筒が入っていた。中には何も寫っていない寫真。不思議に思っていると、翌日にも寫真が。そこに寫っていたのは……。
第五話 「欲望と信頼の末路」
主人公(平野)がゴミを捨てに行くと、ゴミ捨て場の電柱に「アイテムを3つゲットして、マリン姫を助けよう!」と書いてある紙が貼ってあるのを見つけた。その紙には1つ目のアイテムの在り処を示す地図も。試しに主人公がその地図通りに進むと、地図の場所の電話ボックスで財布を見つけた。そこには2つ目のアイテムの在り処の地図が貼ってあり、「勇者は金貨を手に入れた!」の文章が。その後も地図通りに進んで行くと、3つ目で「剣」と稱したバールを手に入れる。そこにはマリン姫の居場所が書いてあったのだが……。
エピローグ
ネットに書いてある時間の0時が刻々と迫ってくる。彼氏とも連絡がつかない。心細くなった主人公(谷村)の元に1本の電話が……。