オムニバス形式の作品。ビデオ化の前にテレビ放映されている。
一本目「悪魔の理論」(監督/清水崇 出演/橘 実里)
クラスメイトの女の子が浮気してると疑っている少年が彼女に盜聴器を仕掛ける。そして彼女が盜聴器を付けたまま自殺。少年が盜聴テープから知った事実は・・・
「呪怨1・2」の清水崇監督。「呪怨」の時の爆発力こそないが、靜かで哲學的な恐怖を描き出している。盜聴器のテープを聴きながら事件の真相に迫って行く演出にもっとこだわってくれるのかと思ったけど、監督の興味はもう少し違う方向にあるようだった。(☆☆1/2)
二本目「屋根裡の長い髪」(監督/三宅隆太 出演/馬渕英里何 北原雅樹)
好きな男性に盡くすがあまり捨てられる髪の長い大人しくて幼さの殘るOLがある日・・・意外に面白かったです。オーソドックスな怪談もの。(☆☆1/2)
三本目「首吊り気球」(監督/小田一生 出演/橘 実里 初音映莉子)
不條理にして、ホラーメルヘンの趣きもある、楽しい作品。ある日突然「首吊り気球」(人の生首の形をした気球の化け物)が襲って來る! というそれだけの內容ですが、町中に現われる首吊り気球のビジュアルだけで単純に楽しい! 面白怖い! 作品。シュールやなあ~。
「うずまき」に近いテイストの作品でした(☆☆☆1/2)。こういう世界、僕は大好きです。
三本トータルの満足度は(☆☆☆)。観て損はない作品集です。怪談好きは是非!